オラクル株急落でエリソン、1日で250億ドルの資産損失
ラリー・エリソン元オラクル共同創業者が、株価急落により約250億ドルの資産を失った。ブルームバーグの富豪指数によると、オラクルが前日発表した四半期決算が市場予想を下回ったことを受けて、同社株は11%超急落。これによりエリソン氏の純資産は2580億ドルにまで減少し、2025年の単日で最も大きな資産減少の一つとなった。 エリソン氏は今年初め、オラクル株が43%上昇したことで一時、世界一の富豪に返り咲いていた。その背景には、クラウド事業の強力な成長予想があった。しかし、今回の決算では売上高が前年比14%増と伸びたものの、市場の期待を下回った。特に、人工知能基盤の膨張に伴う巨額の投資が懸念材料となり、10月から続く株価下落がさらに加速した。 投資家らの懸念は、データセンター建設に1000億ドルを超える資金が必要になるとの見方だった。これに対し、同社共同最高経営責任者(COO)のクレイ・マゴイヤーク氏は、「その規模よりははるかに少ない資金で済む」と強調。また、同社の債務格付けは「投資適格」のまま維持されていると説明した。 一方で、エリソン氏の資産は依然、ジェフ・ベゾス氏やマーク・ザッカーバーグ氏を上回っており、世界的なテック富豪の中でもトップクラスの地位を維持している。エリソン氏の資産変動は、AI投資のリスクと報酬のバランスが、企業の価値評価にどのように影響するかを浮き彫りにしている。
