AnthropicがAI4Sを強化:20のパートナーが参加、無料枠が複数分野をカバー
アントロピックは現地時間10月28日、医薬品開発機関との成果公表から1日後に、科学向け人工知能計画の対象を拡大したと発表した。生物学と生命科学に限定していた計画を天文学、ゲノム科学、がん研究、気候科学、数学などへ広げ、世界20の研究助成団体、研究機関、研究チームと提携する。提携先は、米国立科学財団やシモンズ財団など研究者に資源を配分する助成組織、望遠鏡科学研究所、ウェルカム・サンガー研究所、欧州分子生物学研究所、グレーストン研究所などの大型機関、ショウジョウバエ脳マップ、ヒト遺伝変異データベース、気候モデル、数学証明支援などの個別プロジェクトに分かれる。同社は無料でクロードの利用枠を提供し、助成組織経由で研究者へ配布する一方、大型機関や具体プロジェクトへ直接資源を供給する。今年5月の計画開始後、8月には1件当たり最大5万ドル相当の無料枠と1万席のチーム版提供を発表済みで、数百件の研究支援につながったとしている。既に数学分野ではシモンズ財団が同社や米オープンエーアイと1500万ドル相当の資金と資源を投入し、人工知能活用の成果評価や規範整備を支援している。別件では、アレン研究所が複数人工知能エージェントで脳や細胞、免疫データを分析し、数カ月要する作業を数時間へ短縮する可能性を示した。ハワード・ヒューズ医学研究所傘下の研究キャンパスとは実験機器を統一操作する標準規格を公開したが、実用には専門家の監督が必要だ。同社は利用額や実証成果の詳細を明らかにしておらず、研究プロセスの効率化と発見加速は今後の検証待ちだ。
