4大AIラボ元研員が自律研究AIを創業
元Anthropic研究員のハーシュ・メータ氏とベナム・ネイシャブール氏は、2026年初頭にサンフランシスコでAI研究自動化企業Mirendilを設立し、6月25日に2億ドルのシードラウンドを完了した。a16zとKleiner Perkinsが共同リードしNVIDIAが参加、企業価値は約10億ドル。両氏は同社で仮説立案からコード実装、GPU自動割当、結果評価までの自律的実験管理システムの原型を構築しており、民間事業化に踏み切った。 創設陣営は20名でAnthropic、xAI、Google DeepMind、OpenAI出身者が集結。ネイシャブール氏はMinervaやGeminiの数理推論責任者、メータ氏は自律研究システム社内標準化を主導。サレヒアン氏はxAIのGrok基盤開発経験者、レザエ氏はMIT卒でOpenAIの学生研究者出身。全員が最先端大規模モデル開発の現場経験を有する。 Mirendilは特定分野知識を注入したAIが自己最適化ループで研究を深化する自己加速型AIを開発。a16zは専門知識は持ちつつ計算資源に乏しい科学者が低コストでフロントレベルの実験を行うvibe research環境を提供するプラットフォームと定義。創薬や材料科学などでは従来数百億ドル規模のインフラが必須だったが、自動化スタックにより参入障壁を根本的に引き下げる。 投資論理はAI民主化に拡張可能オープンソース基盤と研究プラットフォームの二本柱が不可欠だとする。現在オープンモデル供給は中国企業が主導し米国側の技術自立に不安が残る構造。Mirendilへの出資は計算資源の集中化を回避し、プラットフォーム層での自律的モデル更新と実験イテレーションを確立する戦略的対案と位置づけられる。同社の実証進展は学界と産業界のAI開発パラダイム再編を促進する可能性がある。
