レッド半導体、モノリシックパワーに対し特許侵害で提訴
半導体メーカーのリードセミコンダクター(Reed Semiconductor Corp.)が、モノリシックパワーシステムズ(Monolithic Power Systems, Inc.:MPS)に対し、特許侵害訴訟を米国テキサス西地区連邦地方裁判所に提起した。訴訟番号は6:25-cv-00449で、同社が保有する米国特許第7,960,955号(入力電圧を安定化する線形レギュレータを内蔵する電力半導体デバイスに関する技術)の侵害を主張している。この特許は、MPSの複数製品ラインにわたる電源管理技術に適用される。 この訴訟は、MPSが2023年から2025年にかけて同地裁判所で複数回提起した特許訴訟に続くもの。リード社は、これらの訴訟の調査過程で、MPSの主張が根拠のないものであると判断。さらに、MPSが自社の既存ビジネス関係や契約を意図的に妨害したとして、悪意ある不正行為も訴えている。 リードセミコンダクターは2019年にロードアイランド州で設立され、半導体設計・パッケージングの専門家チームによって運営されている。同社は、AIや現代データセンターの基盤技術として重要なConstant On-Time(COT)制御、スマートパワーステージ(SPS)アーキテクチャ、DDR5 PMICなど、革新的な電源管理技術の開発に貢献。年間数千万ドルを研究開発に投資し、高効率パワーステージ、垂直電力供給(VPD)モジュール、マルチフェーズコントローラー、インターミディエートバスコンバーターなどの新製品を次々と投入している。 同社CEOのウエンカイ・ウ氏は声明で、「当社は技術力で市場で競い合いたいが、MPSは他者の知的財産を不正に利用し、自身の弱い特許を武器に競合企業を脅し、イノベーションを抑圧している」と指摘。同社製品の類似性と、提起された特許の質について、訴訟が「技術保護」ではなく「法的手段による競争抑圧」であると批判した。 リードセミコンダクターは、この訴訟においてグローバル法律事務所のモーガン・レウィス LLP に法的支援を依頼している。
