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AI需要で記憶装置不足が深刻化、PCやゲーム機に価格高騰の波

記憶装置(メモリ)の不足が、消費者の財布に直接影響を及ぼし始めている。AI企業が大規模言語モデルの学習に必要なメモリチップを急増して求める一方で、DRAMとNANDメモリの供給は限界に達しており、その結果、PCやゲーム機などの消費電子機器が高騰または品薄になっている。調査機関IDCは「メモリエコシステムに大きな圧力がかかる」と警鐘を鳴らし、今年の供給増加率は過去の平均を下回ると予測している。 LenovoやIntel、Dell、HPといった大手メーカーが、PCの価格引き上げや生産調整を発表。Dellは32GBメモリ搭載モデルを130~230ドル値上げ。HPも全製品ラインで価格改定を検討。中小メーカーも深刻な影響を受け、Frameworkは12月から2月まで価格を3回引き上げ。Corsairは誤って低価格で販売し、その後価格を再調整。ゲーム機市場でもValveはSteam Deckの一部地域での在庫切れを公表し、Steam MachineやSteam Frameの発売時期・価格見直しを検討。SonyやNintendoも次世代機の延期や価格引き上げを検討していると報じられている。 この現象の背景には、AI需要の爆発的増加がある。MicrosoftやMetaといった企業が数十億ドル規模の資本支出をAI関連に投じており、特にHBM(高帯域メモリ)の需要が急増。Samsung、SK Hynix、Micronの3社がメモリ市場を支配しており、AI企業が高額で先行注文することで、消費電子機器向けの供給が圧迫されている。SK Hynixは2026年分の生産をすでにすべて確保。MicronのCEOも「見通しの範囲内で供給不足が続く」と述べている。 AppleやTeslaも影響を受けており、Tim Cook氏とElon Musk氏はそれぞれの決算会議でメモリ価格の上昇と供給圧力を指摘。消費者が自作PCを組む際も、価格変動の激しい市場で選択肢が限られる状況が続く見通し。メモリ不足は2028年まで続く可能性があり、今後も価格高騰や品薄が続くと予想される。

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