メタ、ザッカーバーグ氏の AI アバターを構築し従業員との対話や社内フィードバックに活用へ
英紙『フィナンシャル・タイムズ』によると、メタは社内 AI プロジェクトを推進しており、マーク・ザッカーバーグ CEO の極めてリアルな AI 分身を作成し、従業員との対話やフィードバック提供に活用する計画だ。関係者によれば、このバーチャルアバターはザッカーバーグの容姿、声、表現スタイル、トーン、および公的な発言に基づいて訓練され、「創業者自身により近い体験」を提供することを目指しているという。 報道では、ザッカーバーグ自身が同 AI 分身の学習プロセスに関与しているとされる。また彼は最近、週約 5〜10 時間を他の社内 AI プロジェクトへのコーディングと技術レビューに割き、AI 戦略に対する継続的な投資強化を示した。 本プロジェクトは、メタが AI の製品化を進める重要な取り組みの一つと見られている。これまでにメタは 2024 年に「クリエイター向け AI パーソナリティ」の実演デモを発表し、コンテンツクリエーターが Instagram で自分自身の AI バージョンを生成してフォロワーからのコメントに応答できるよう段階的に導入してきた。さらにプラットフォームではユーザーによるカスタマイズ可能な AI チャットボットの作成もサポートされているが、セキュリティ上の理由から、同社は今年初めに若年層の利用制限を実施している。 報道によれば、もしザッカーバーグ用 AI 分身の実験が成功すれば、メタは今後より多くのクリエイターに対して類似機能を開放し、個人用の AI アバター構築を可能にして、インタラクション規模やコンテンツへの影響力拡大を図る可能性があるという。 注目すべき点として、米紙『ウォールストリート・ジャーナル』は今年 3 月に、ザッカーバーグが日常的業務をサポートするための別の「AI エージェント」を開発中だと報じたが、当該プロジェクトはこの AI 分身計画とは独立したものとなっている。 全体として、メタは社内ツールの展開とクリエイター向けのツール開発という二つの軸を通じて AI テクノロジーの実装を進めつつあり、企業経営とソーシャルメディアにおける人間と機械の新たな相互作用形態を探求している。
