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Thought-to-Text AIデバイス「AlterEgo」が発表、 silentlyな意思疎通を実現

アーナヴ・カプール氏が率いるマサチューセッツ州ケンブリッジのスタートアップ、AlterEgoが開発したウェアラブルデバイスが、言葉を発することなくAIとやり取りできる「サイレントスピーチ」技術の実現に向け注目を集めている。2023年9月8日に発表されたこの装置は、耳の周囲に装着するシンプルなデザインで、口を動かさずに「考えた言葉」をAIに伝える仕組みを持つ。実際には、声を出す際に使われる顔面筋の微細な電気信号を検出し、AIがその信号から発話したい内容を予測。その情報を骨伝導ヘッドホンでユーザーに音声でフィードバックする。この技術は脳の活動を直接読み取るのではなく、発話に伴う筋肉信号を解析するため、非侵襲的で手術のリスクがなく、プライバシー面でも従来の音声アシスタント(例:Alexa)よりも安全性が高いとされる。 カプールCEOは、「自分が共有したい考えだけを『テレパシー』のように伝えることができる」と説明。当初はMITメディアラボで2018年に開発された実験機は大型で機能も限られていたが、近年のAI技術の進展により、ウェブ検索やピザ注文といった実用的な機能が可能になった。現在はALS(筋萎縮性側索硬化症)や多発性硬化症(MS)などの神経難病による発話障害を持つ患者への臨床試験を進めている。初期段階のALS患者から、症状が進行した段階の患者まで利用可能とされ、発話筋のわずかな動きでもシステムが反応するという。 しかし、ワシントン大学の電気工学・コンピュータ工学のハワード・チゼック教授は、「技術的には実現可能だが、一般消費者に広がるかどうかは不透明」と指摘。ALSの進行に伴い筋肉の制御が失われるため、後期患者には効果が薄れる可能性があると述べている。また、装置の実用性や社会受容性、さらにはコスト面の課題も残っている。 一方で、この技術は将来的に日常のスマートデバイスとの連携や、情報アクセスの新たな形を提供する可能性を秘めており、医療分野での応用と、一般向けの「ニューラルデバイス・ストリートウェア」としての展開が期待されている。

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