VC のチャマス氏、AI コストが持続不可能に
ベンチャーキャピタリストのチャマース・パルリハピティア氏は、自社のソフトウェアスタートアップ「8090」が直面している AI コストの急増に懸念を示しています。彼は先日公開されたポッドキャストで、2025 年 11 月以降、推論コストやツールの利用料を含め、AI 関連費用が 3 倍以上に膨れ上がっていると指摘しました。具体的には、年間の AI コストが 1000 万ドル規模に達する可能性があると述べており、コスト増加が収益増に追いついていない状況に直面しています。 現在、AI 企業の急成長を支えているのは、OpenAI や Anthropic などに巨額を出資する大手ベンチャーキャピタルによる補助的な役割が大きいと分析しています。パルリハピティア氏は、この「食べ放題」型のトークン消費モデルが、かつてウーバーの料金が上昇した過程と似ていると懸念しています。特に人気 AI コーディングツール「Cursor」のコストが膨大であるとし、同機能を提供しながらもより安価な「Anthropic の Claude Code」へ移行すべきだと主張しました。プロプランを利用することで、トークン使用料に関する巨額の請求を回避できるとしています。 AI 利用料金の問題は今や経営層の関心事となっており、ある開発者は毎月のエンジニア 1 人あたりの LLM 利用料が 2000 ドル追加されている現状を報告しています。パルリハピティア氏によれば、8090 の費用増大には、問題が解決するまで同じプロンプトを AI に繰り返し送信する「ラルフ・ウィッグム・ループ」と呼ばれる非効率的な使い方が一因となっている可能性もあります。この手法は問題解決に至らず、結果として高額な請求だけが残る悪循環を招きます。 将来に向け、パルリハピティア氏はモデルを柔軟に切り替えられる環境の整備を求めました。最近、Anthropic が米国国防総省との関係で懸念が生じた事象を踏まえ、特定のベンダーに依存することのリスクを指摘しています。コスト削減だけでなく、戦略的な柔軟性を確保するため、異なる AI モデル間でのシームレスな乗り換えが可能であることが、業界全体にとって不可欠であると結論付けています。
