レイオフ後の即行動:AI依存を避ける2つの必須ステップと差別化のカギ
レイオフは非常に精神的な負担を伴うが、近年のテック業界ではそれが一般的になりつつある。私は2017年からスタートアップや大手テック企業の従業員を対象にキャリアコーチングを実施しており、レイオフの影響を受けた人々の心の状態や次のステップの取り方を日々見てきた。特に、アマゾンをはじめとする大手企業での勤務経験を持つ人は、世界トップクラスの企業から出てきたという強みを持っている。多くの企業がその人材を欲しがるため、必ず次の一歩が見つかる。 レイオフ後にまずすべき2つの行動がある。第一に、「必須条件」と「ノーサンキュー項目」のリストを作成すること。給与の期待値、リモート勤務の可否、転勤の可否など、自分にとって重要な要素を明確にすること。これは焦りではなく、論理的な判断の土台になる。第二に、履歴書とLinkedInプロフィールの更新。これらは求職活動の中心的なツール。特にLinkedInは採用担当者が探す際の重要な場所。自分がエンジニアだった過去でも、現在はディレクターならその役職を正確に反映する必要がある。2026年の市場を見据えて、自分の経歴を最適化することが重要だ。 ただし、AIを履歴書作成に頼りすぎるのは避けよう。多くのクライアントがAIに履歴書のカスタマイズを任せたり、AIに求人を自動で探させたりするが、その結果は「ごく一般的な表現」になりがち。採用担当者の中には、AIで作成された履歴書の特徴を熟知している人もいる。たとえば、システムエンジニアの求人に応募しても「システムエンジニア」というキーワードが全くない。AIは「機械的に」動くが、人間は「人間らしさ」を求める。自分を人間として見せるために、自分が見たい履歴書とは何かを意識し、その言葉をトップに配置しよう。 また、過去の評価レビューを再確認することも有効。上司や同僚から繰り返し言われた「強み」や「貢献点」を整理することで、自分だけの差別化ポイントが見えてくる。3~5人の信頼できる人から「あなたが素晴らしいと思う点」を具体的な事例とともに聞いてみるのもおすすめ。多くのクライアントは、自分では気づいていなかった長所を知り、驚くことが多い。 AIは便利なツールだが、最終的な決定と自己のメッセージ発信は「人間」が担うべき。焦らず、自分を正しく伝える努力を続けることが、今後のキャリアを切り開く鍵となる。
