Google、Linux財団にオープンヘルススタック移管
世界で約46億人が基本的な保健医療サービスへのアクセスを欠く現状において、モバイル技術やAIは格差是正の可能性を秘めるものの、デジタル保健基盤の断片化がその実装を阻んできました。これを背景に、Google Researchは2023年にWHOと提携し、開発者が次世代のデジタル保健ソリューションを構築するためのオープンソースツールOpen Health Stack(OHS)を立ち上げました。このたびGoogleは、OHSのコードと資産をLinux Foundationへ完全移管し、コミュニティ主導でプロジェクトを推進するOpen Health Stack Software Foundation(OHS-SF)の設立を発表しました。 OHS-SFはベンダー中立かつコミュニティガバナンスに基づく運営を確立し、WHO、Anthropic、Microsoft、Endless Health、PATH、ならびにアジア・アフリカの地域保健ネットワークらが支持を表明しています。長期成長を支援するためGoogle.orgが300万ドルの助成金を提供し、地域スタートアップや小規模事業者、開発者が経済的障壁なく直接ガバナンスに参加できる体制も整備されました。技術的枠組みは、FHIR基盤(現行ライブラリを拡張し現代の医療データ規格に対応)、マルチプラットフォームツールキット(展開時間を短縮)、AI Commons(安全かつ効果的なAI推進のための共同基盤)の3本柱で構成され、すべての活動は保健・AIに関する国際オープンスタンダードに準拠しています。 過去3年間、Argusoft、Ona、IntelliSOFT、IPRD Solutions、KushiBaby、Living Goodsなどの技術パートナーが、サブサハラアフリカ、南アジア、東南アジアの各国でOHS活用ソリューションを展開し、地域主導の標準ベースイノベーションを促進してきました。今回の移管により、OHSは世界的な開発者コミュニティの共通インフラとして定着し、保健格差の是正と次世代の医療イノベーションの基盤を形成すると期待されています。
