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世界初のAI自動化体外受精で誕生した赤ちゃん、米スタートアップが5000万ドル調達

アメリカのバイオテクノロジー企業「Conceivable Life Sciences(コンシーバブル・ライフサイエンス)」が、世界初のAIを活用した完全自動化体外受精(IVF)による出産を実現し、5000万ドル(約3.6億円)の資金調達を発表した。この成果は、2025年4月に国際生殖医学誌『Reproductive BioMedicine Online』に論文として掲載された。同社が開発したAIとロボット技術を統合したプラットフォーム「AURA」は、卵胞漿内精子注射(ICSI)の23ステップをすべて自動で実行。2025年、40代の夫婦がこの技術を用いて、世界初のAI支援试管婴儿を出産した。 この治療では、男性の精子運動障害と女性の排卵異常という不妊要因があり、過去の体外受精で成功しなかった。そこで、同社のシステムにより、5つの卵子をAIとロボットで自動ICSI処理。そのうち4つが正常受精し、AIが染色体の状態から2つの高品質な胚を選定。そのうち1つを子宮に移植し、妊娠が成立。最終的に健康な男児が生まれた。治療は、米ニューヨークの本社とメキシコの「Hope IVF」センター間(約3700km)で遠隔操作で実施され、すべての操作がデジタルインターフェースで制御された。 AURAは、200以上の工程を自動化。AIは精子の外観から最適な精子を選別し、レーザーで尾部を固定して挿入を容易に。全工程の平均所要時間は9分56秒で、手動よりわずかに長めだが、今後は高速化が見込まれる。同社は、AIによる処理が人為的ミスを削減し、卵子の生存率や受精率の向上につながると説明。現在の成功率は51%と報告されており、母体での発育能力と同等の発育可能性を持つ胚が得られている。 世界保健機関(WHO)によると、全球で6人に1人が不妊に悩む。1978年に世界初の试管婴儿が誕生して以来、ICSI技術は1992年にベルギーのジアンピエロ・パレモ氏らによって開発され、男性不妊の治療に広く使われてきた。しかし、手動によるICSIは熟練した胚培養士のスキルに依存し、疲労や集中力の低下による誤差が問題だった。 Conceivableは、今後120人の参加者を対象にランダム化比較試験を実施し、自動化と手動の効果を科学的に検証する予定。本資金は、システムの精度向上、コスト低減、さらなる臨床応用の拡大に活用される。投資にはシンガポールのARTIS ventures、英国のStride.VC、米国のACME venturesらが参加。AIを活用したIVFの実用化は、不妊治療の質とアクセスを飛躍的に高める可能性を秘めている。

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