Instacart、AI搭載ショッピングカートに「意思決定支援」機能を追加へ
インスタカードが、買い物中の消費者を支援するAIアシスタント「Cart Assistant」の提供を拡大する。同社のクリス・ロジャースCEOは、第3四半期決算発表会で、このAI機能が今後、同社が運営する小売店のウェブサイトやスマートショッピングカート「Caper」に導入されると発表した。 Cart Assistantは、買い物を始めた瞬間に「10人分のパーティー用に何を買うべきか?」といった質問に答え、予算内で最適な商品リストを提案する。また、買い物中に「グルテンを含まないものだけを確認して」と依頼すれば、カート内のすべての商品をスキャンして該当するものを検出する機能も備える。これにより、アレルギー対応や特定の食事制限に応じた買い物がよりスムーズになる。 インスタカードは2021年にCaper AIを買収し、以降、スマートカートの展開を加速。Caperカートは、商品をカートに置くと自動でスキャンし、金額の合計、クーポンの表示、支払いまで可能。Cart Assistantは、この機能に加え、AIによる在庫管理や、顧客の購入傾向に基づく商品推奨といった新たなサービスの柱となる。 ロジャースCEOは、「これまでに15億ドル以上の注文データと、1700万品目の商品データを蓄積しており、これらがAIモデルの訓練に不可欠な資産」と強調。同社は、配送サービス(ギグワーカーによる店頭購入・配達)に加え、小売店向けのテクノロジー提供というB2B事業の拡大も進めている。 他社もAIを小売体験に活用する動きを見せている。先月、ウォルマートとOpenAIが提携し、チャット形式で商品を注文できる仕組みをChatGPT経由で実現する計画を発表。インスタカードのCart Assistantは、AIが買い物の意思決定を支援する実例として注目されている。
