AIと自動化への準備は2割に留まる プロセス成熟度が変革の鍵に
GBTECが発表した2025年「プロセスエクセレンスとAI準備度レポート」によると、世界中の組織のうち、AIや自動化の導入に備えているのはわずか20%にとどまる。同レポートは、AIと自動化への投資が進む一方で、その実行に必要な運用成熟度が大きく欠けている現状を明らかにしている。調査対象は、オーストラリア・ニュージーランド、ヨーロッパ、北米の600人以上の経営・オペレーション幹部。その結果、78%の組織が今後2年以内に大規模なAI・自動化プロジェクトを計画しているものの、実行に必要なプロセスの成熟度を備えているのは20%未満にとどまっている。 特に注目されたのは、「プロセスエクセレンス」が成功の鍵であるという結論。プロセスエクセレンスとは、業務プロセスを明確に可視化し、戦略的に管理・改善する仕組み。レポートでは、プロセスと企業アーキテクチャの整合性が最も重要であると指摘。83%のリーダーが、「プロセスとアーキテクチャが一致しないと、ただの高コストな推測に過ぎない」と回答。また85%が、「プロセス全体の可視性がなければ、変革は失敗する」と述べている。 AIの進化に伴い、61%のリーダーが「自律的AIエージェント(アジェンティックAI)」の導入を計画。そのうち32%は、エージェントをエンドツーエンドの業務に展開する意向だ。しかし、現状のプロセス成熟度では、その導入がスムーズに進む組織は半数未満にとどまる。 GBTECの北米担当バイスプレジデント、スコット・レディ氏は、「多くの企業がプロセスの現状把握に取り組んでいるが、実際にはプロセスの整備を軽視し、AI導入で期待した成果が得られない」と指摘。同社の北欧担当アカウントエグゼクティブ、アレクサンダー・トレイル氏も、「プロセス管理に則らない自動化は、目隠しで飛ぶのと同じ。AIの効率化効果を実現するには、プロセスの文書化・可視化・戦略的ガバナンスが不可欠」と強調している。 このレポートは、GBTECが展開する「プロセスエクセレンスとAI準備度」グローバルシリーズの第1弾。企業が持続可能な変革を実現するための実践的知見を提供している。
