マイクロソフト、クラウド成長鈍化もOpenAI投資で利益拡大 230%超の商業受注成長も注目
マイクロソフトは、クラウド事業の成長鈍化を受け、決算発表後にextended tradingで5%下落した。2024年12月31日で終了した第2四半期の業績は、売上高が前年同四半期比16.7%増の水準に達したが、Azureを含むクラウドサービス売上高は39%増と、前四半期の40%から小幅に減速した。市場予想(StreetAccountとCNBC調査平均)の39.4%と38.9%を下回った。調整後利益は384.6億ドル(1株当たり5.16ドル)で、前年同期の241.1億ドル(1株当たり3.23ドル)から大幅に増加。ただし、これはOpenAIへの投資損益を除いた数値である。 同四半期のその他の収益は99.7億ドルとなり、前年同期の22.9億ドルの費用から大幅に転換。これは、OpenAIが3か月前に非営利型の公共利益法人に再編されたことに伴い、マイクロソフトが保有する持分が希薄化した結果、投資損益の認識が一時的に有利に転換したためとみられる。 同社の未実現収益(商業的な残りの履行義務、RPO)は6250億ドルに達し、前年比110%増。この伸びの主因は、OpenAIが同四半期中にマイクロソフトと2500億ドル規模のクラウド契約を締結したことに起因する。RPOのうち45%がOpenAI関連とされ、同社の将来の収益貢献が極めて重要であることが示された。 同業界アナリストのBrent Thill(ジェファリーズ)は、CNBCの「Closing Bell Overtime」で「RPOの45%がOpenAIに依存している状況は、リスクを伴う。OpenAIがその財務目標を達成し、Oracleやマイクロソフトといった提供者に支払いを果たせるかが鍵だ」と指摘した。また、商業契約の獲得は前四半期の112%から230%まで急増し、需要の高まりを示している。 マイクロソフトは、クラウド成長の鈍化に歯止めをかけつつも、OpenAIとの戦略的提携が財務面で顕著な成果をもたらしている。今後の収益基盤の安定性は、OpenAIの持続的な成長に大きく左右される。
