Vercel、AIエージェント専用クラウド「AIクラウド」を構築へ
ウェブの次世代は、単なるページの集積ではなく、AIエージェントが動く「知能の蜂巣」へと進化しつつある。VercelのCEO、ギレルモ・ラウは、この変化に対応するため「AIクラウド」の構築を進めている。ラウは、TBPNのインタビューで「世界は『ページ』から『エージェント』へと移行している」と明言。AIエージェントは計画・推論・自律的行動が可能で、今後はあらゆるソフトウェアがAIネイティブ化し、クラウドの基本単位となると説明する。 Vercelは、こうしたエージェントの運用を支える新フレームワークと開発者ツールの開発を加速。同社は93億ドルの評価額で3億ドルを調達し、AI基盤の整備を後押し。AIエージェントは、従来のデジタルトランスフォーメーションのステップを飛ばして、直接導入される企業も増加。ラウは、AIエージェントが「数分から数日間、継続的に動作し、思考と生成を繰り返す」とし、計算リソースの消費が顕著に変化していると指摘。 VercelのCOO、ジーン・デウィット・グロッサー氏は、同社の「リードエージェント」が、従来10人分の営業開発担当の業務を1人とAIで代替したと明かした。この成果により、チームの人員を大幅に削減。AIは単なる支援ツールではなく、業務の本質を再定義する存在へと進化している。 AIエージェントの広がりは、他社の取り組みでも顕著。OpenAIはChatGPTを活用したエージェント対応ブラウザ「Atlas」を発表。GoogleはAIエージェント間の連携を可能にする「Agent2Agent」プロトコルを導入。Anthropicは、データベースや価格エンジンなどバックエンドシステムと連携する「MCP(Model Context Protocol)」を提供。Cloudflareも、AIエージェント間の安全な取引を支える米ドル連動型ステーブルコイン「NET Dollar」の導入を発表。 AIエージェントが主役となる「エージェンティック・ウェブ」の基盤は、今まさに世界中のテック企業によって築かれつつある。Vercelは、そのインフラの先駆者として、AIが動く未来のウェブを支える「AIクラウド」の構築を進める。
