Meta、AIウェアラブルスタートアップ「Limitless」を買収へ
メタがAIデバイススタートアップ「Limitless」を買収した。同社はかつて「Rewind」として知られ、会話の録音を可能にするAI搭載ペンダントを開発していたが、メタの発表によると、今後はハードウェアの販売を終了し、既存ユーザーに対して1年間のサポートを継続する。サブスクリプション料金も廃止され、ユーザーは無制限プランに自動移行される。また、デスクトップ活動を記録するソフトウェア「Rewind」の機能も段階的に停止される。 Limitlessは、ブレット・ベジェック氏と、Optimizelyの共同創業者兼元CEOであるダン・シロカー氏が2019年に設立。昨年、AIデバイス開発へと事業転換し、99ドルで販売されたAIペンダントを提供。このデバイスはシャツに取り付けられるワイヤレスマイクとして、またはネックレスのように着用可能で、個人の会話や記憶をAIが自動記録・検索可能にする仕組みだった。同様のAIペンダントは「Friend」なども登場しているが、市場評価は低かった。 同社は、メタが掲げる「すべての人に個人用スーパーアイを実現する」というビジョンに共感しており、AI搭載ウェアラブルデバイスの開発を支援すると表明。ただし、メタが自社のAR/AIグラス(Ray-Ban Meta、Oakley Meta、Meta Ray-Ban Displayなど)を主軸に進める中、Limitlessの技術がペンダント製品の開発に直接活かされる可能性は低いと見られる。シロカー氏は、当初はAIとハードウェアの組み合わせが「非現実的」とされたが、今やそれが「避けがたい未来」になりつつあると述べ、競争激化と大手企業の参入が同社の成長を難しくしたと説明した。 メタは、TechCrunchに対し「Limitlessのチームが、AI搭載ウェアラブルデバイスの開発を加速する役割を果たす」とのコメントを発表。買収チームは、リアリティラボ(Reality Labs)のウェアラブル部門に所属する予定。また、ユーザーはアプリ内から自身のデータをエクスポートまたは削除できる。 Limitlessはa16z、First Round Capital、NEAなどから3300万ドル以上の資金調達を実施。今後、メタのAIウェアラブル戦略の一翼を担うことが期待される。
