Microsoft、GitHubのAI急増でAWS依存
Microsoftは、AIプログラミングツールの急拡大に伴うGitHubの利用急増により、競合であるAmazon Web Services(AWS)からの計算リソース調達を進めている。Microsoftは2018年にGitHubを買収後、2027年までの完全なAzure移行を計画していたが、AIエージェント開発の爆発的成長によりインフラが限界に近づいている。GitHubのKyle Daigle COOは、2026年のコード変更コミット数が10億から140億件に拡大する可能性を示唆。これに対処するため、Microsoftは自前のAzure展開を加速させる一方、AWSを含むマルチクラウド戦略を導入し、計算資源の弾力性とスケールを確保する方針を明らかにした。AWSは個別契約への言及を控えているが、信頼性とスケーラビリティを重視する顧客の需要に対応している。 この動きは、AI計算資源を巡る業界全体の供給逼迫を反映している。SpaceXとGoogleが月9億2000万ドル規模のリソース契約を締結したほか、GoogleがAnthropicにAI計算能力を売却するケースも相次いでいる。Microsoft自身、2026年の資本支出を1900億ドルに計画しているが、データセンターの増設計画は遅延しており、GitHubの利用急増は同社の運用リスクに直結している。実際、GitHubは2026年に数十件の大規模なシステム障害が発生し、開発者コミュニティから業務支障を指摘されている。また、CursorやAnthropicのClaude CodeなどAIネイティブの開発ツールが台頭し、GitHubの市場地位は揺らいでいる。Microsoft内部では、これらの競合に対抗するためGitHubの刷新が議論されている。計算資源の競合他社依存は戦略的に複雑ではあるが、サービス継続性と顧客維持を最優先する現実的な対応と言える。
