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アマゾン、AI進出で反転攻勢 AWSの実力が投資家を納得させた

アマゾンが一週間で状況を逆転させた。当初は1万4000人のリストラとAI分野での遅れが懸念され、株価も下落したが、その後2日間で急回復し、金曜日には史上最高値を記録した。アマゾンのアンドリュー・ジャシーCEOは、この劇的な転換を支えたのは、アマゾンウェブサービス(AWS)のAI戦略の実績だった。 当初のリストラは、成長の鈍化やAI分野での遅れを背景に、企業文化の刷新と組織の効率化を目的としたものとされた。だが、同社は「AIリード」としての評価を失いつつあり、特にマイクロソフトやグーグルに比べてAIの実用化が遅れているとの指摘も相次いだ。また、過去5年間で主要テック企業の中で唯一、市場平均を下回るパフォーマンスを続けていた。 しかし、木曜日の第3四半期決算で状況が一変した。AWSの売上は330億ドル(前年比20%増)に達し、2022年以来の最高成長率を記録。AI関連の進展も明確に示された。アマゾン独自のAIチップ「トレインィウム2」は「数十億ドル規模」のビジネスに成長。AIコールセンターソフト「コンネクト」は10億ドルの売上を視野に。AIショッピングアシスタント「ルーファス」は100億ドル以上の売上貢献を見込む。また、AI開発ツール「ベッドロック」はEC2並みの規模に成長する可能性があると見込まれる。 さらに、過去12カ月間で3.8ギガワットの電力容量を追加。2027年までに容量を倍増する計画。AWSの受注残(未実現収益)は2000億ドルに達し、10月の新規契約だけで第3四半期全体を上回る勢いだ。投資家は「AWSの価値再認識の時が来た」と評価。エヴァーコアのマーク・マヘニー氏は「AWSの価値解禁が始まった」と述べ、ウィリアム・ブレアやバークレイズも「懸念が払拭された」と反応した。 ただし、課題は残る。マイクロソフトやグーグルに比べ、AIの認知度と市場シェアでは遅れを取っている。ジャシーCEOは、AIの貢献度を明確に説明せずに、リストラは「文化の整合性」を理由にした。今後も再編は続く可能性がある。アマゾンは「軽量で平坦な組織」を維持し、迅速な意思決定を推進する方針を示した。AIの競争は激化する中、アマゾンは「先駆者」から「再興者」への転換を試みている。

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