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9日前
GPU

インテル「Arctic Sound」GPU試作機流出

インテルが2020年に発表したデータセンター向けマルチタイルGPU「Arctic Sound(Xe-HP)」の開発試作機が技術コミュニティで公開された。同機は製品化こそ見送られたものの、インテルの次世代アクセラレータ開発における重要な技術実証機であったことが改めて確認された。 流出したサンプルは2タイル構成で、各メモリモジュールに8GBのHBM2Eが搭載され合計32GBのVRAMを備える。実行ユニットはタイルあたり480個、合計960個に構成され、TGPは300W、動作クロックは1.00GHzと確認されている。ヒートシンクリテイナーにはIntel ConfidentialおよびQVS8 1.00 GHzの表記が施されており、本来はPonte Vecchioを注文したユーザーが誤ってこの試作機を受け取ったものと見られる。 Arctic Soundの最大の特徴はEMIB技術による水平方向のマルチタイル接続の実証にあった。この実績は後にPonte Vecchioの開発に直接反映され、Foveros 3Dパッケージング技術と組み合わせることでインテルの最高峰AIアクセラレータの基盤となった。しかし製造コストの高騰により商業製品としての発売を見送られた。その後設計を見直したArctic Sound-MがインテルデータセンターGPU FlexシリーズとしてXe-HPGアーキテクチャのもとに製品化され、現在のデータセンターアクセラレータラインナップに組み込まれている。 業界の将来設計においてArctic Soundはマルチタイルスケーリングの原点として位置づけられている。来年には47タイル構成をベースにした次世代Flagship Jaguar Shoresが投入されることが期待されており、同機は本技術の直系の発展型と言える。またコスト効率を重視した次世代データセンター向けコンピュートGPU Crescent IslandもArctic Soundが追求した経済性のある高演算アプローチの系譜を継承している。インテルはかつての試行錯誤を技術資産として統合し、マルチチップモジュール技術のさらなる高度化とデータセンター市場での競争力強化を図っている。

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