高校中退者がChatGPTで博士課程レベルのAIを学び、OpenAIのSoraチームに採用
高校中退のGabriel Petersson氏が、ChatGPTを活用して博士課程レベルのAI技術を学び、OpenAIのSoraチームで研究科学者として働いている。彼は10月に公開されたポッドキャスト「Extraordinary」で、大学の学位が必須ではないと語り、AIの登場によって知識の習得のあり方が根本から変わったと指摘した。 「大学が基礎知識の独占をしていた時代は終わりました。ChatGPTからあらゆる基礎知識を得られるようになった」と語る。彼は、問題から始めて段階的に深掘りする「トップダウン型」の学び方を実践。ChatGPTに「何を構築すべきか」を相談し、コードを生成。バグが発生した際はモデルと協働して修正。その過程で、システムの各要素の理解が自然に深まり、結果として「基礎知識が一気に身についた」と説明した。 Petersson氏は2019年にスウェーデンの高校を中退し、スタートアップでソフトウェアエンジニアとして働き始めた。当時、製品推薦システムの開発やデータ収集、連携処理の実装が必要だった。彼は「現実の課題に直面するからこそ、学びは速い」と強調。 2023年12月にOpenAIのSoraチームに参画。それ以前はMidjourneyやDatalandでエンジニアとして経験を積んだ。 彼は「企業は利益を出すための実績を求める。コードが書ける、成果を出せるなら、学歴は問わない」と語り、業界全体の価値観の変化を示唆。 AIの進化により、学歴に依存しない人材の台頭が進んでいる。OpenAIのCEOであるSam Altman氏も、20歳前後の高校中退者たちの可能性に「羨ましい」と語り、その時代の機会の広さを称賛。 ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitzも、3月に「若手起業家にとって、過去10年で最も良い時期」と評価。同社は「学歴不問」の採用を推進する「メリトクラシー・フェローシップ」を4月に開始。 Petersson氏の経験は、AIが教育の格差を緩和し、実力主義の時代を加速させている証左である。
