AIが犬の鳴き声を言語に変換する研究が進む
犬の鳴き声を言語に変換するAI開発に、テキサス大学アーリントン校の研究者が取り組んでいる。研究者らは、犬の「わんわん」という鳴き声や、ほえ声、唸り声、うめき声といった音を分析し、それらが表す感情や意図を解読する技術の開発を目指している。この取り組みは、犬と人間の意思疎通を深める「犬語のロゼッタストーン」ともいえるものだ。 研究チームは、数万件の犬の音声データを収集し、音の周波数、強さ、継続時間といった特徴をAIに学習させることで、特定の鳴き声が「不安」「喜び」「警告」などどのような状態を示すかを分類するモデルを構築している。初期の実験では、特定の鳴き声パターンと行動の関連性が明確に検出されており、AIが感情状態を90%以上の精度で推定できる可能性が示された。 この技術が実用化されれば、ペットの健康状態の早期発見や、訓練における意思疎通の向上が可能になる。また、飼い主と犬の絆を強化するツールとしても期待されている。 研究リーダーの教授は、「犬は言語を持たないが、音声で豊かな感情を表現している。AIはその音の背後にある意味を解き明かす鍵になる」と述べている。今後は、個体ごとの音声特性の違いや、品種による違いにも対応するためのモデル改善が進められる予定だ。
