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港湾バイオメディスンとエビノバ中国、AI活用の新薬開発を加速する戦略提携を発表

上海—2024年11月、第8回中国国際輸入博覧会(CIIE)の会場で、中国を拠点とするバイオ医薬品企業・ハーバー・バイオメディ(HBM、HKEX: 02142)と、アストラゼネカ傘下のグローバル・ヘルス・テック企業・エビノーヴァ(Evinova)は、人工知能(AI)を活用した戦略的提携を発表した。両社は、AIとデジタル技術を統合し、新規バイオロジカル医薬品の開発効率を飛躍的に高めることを目指す。この提携は、中国発の画期的医薬品の開発・国際展開を加速するための重要な一歩と位置づけられている。 ハーバー・バイオメディは、免疫学およびがん治療分野で新規抗体医薬品の開発に注力するグローバル企業。同社の独自技術プラットフォーム「Harbour Mice®」は、完全人由来のモノクローナル抗体を、従来のH2L2型とヘビーチェーンのみのHCAb型の両方で生産可能。このHCAb型抗体を基盤に、腫瘍細胞を特異的に攻撃する「HBICE®」(二価免疫細胞エンゲージャー)や、自己免疫・炎症性疾患に向けた「HBICATM」(二価免疫細胞拮抗剤)技術を展開。これらを統合した単一B細胞クローン技術により、次世代抗体薬の効率的発見が可能になっている。 一方、エビノーヴァは、世界トップクラスの製薬企業のデジタルトランスフォーメーション経験を基に、AIを活用した臨床開発ソリューションと戦略コンサルティングを提供する健康テック企業。アストラゼネカグループの独立した事業体として、科学的根拠と人間中心の視点を融合し、医薬品開発の質とスピードを高めている。 今回の提携では、両社が自らの強みを活かし、AIを用いた開発プロセスの最適化に取り組む。特に、臨床試験の設計・実施効率の向上、候補薬の選定精度の向上、開発リスクの低減が主な狙い。また、両社は、AI駆動の新薬開発を支える「オープンエコシステム」の構築を目指しており、中国発の創薬アイデアが世界に広がる仕組みを整備する。 ドクター・ジンソン・ワン(ハーバー・バイオメディ代表取締役会長兼CEO)は「AIの活用により、臨床研究の効率を高め、世界中の患者に革新的な治療法を迅速に届けたい」と述べ、エビノーヴァとの連携が自社の強力な技術基盤と相乗効果を生むと強調。ナット・チャン(エビノーヴァ中国事業部マネージャー)も「中国発のブレイクスルーを世界に届けるため、グローバル志向を持つ企業と協力する必要がある。AIと治療領域の専門性の融合が、次世代医療の鍵になる」と語った。 この提携は、中国の創薬イノベーションとAI技術の融合が、国際的な医薬品開発の新たな潮流を生み出していることを示す象徴的な事例である。今後、AIとバイオテクノロジーの交差点で、より効果的で迅速な新薬開発の実現が期待される。

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