2025年、AIとソーシャルコマースを支えるクリエイター経済スタートアップ13社が19億ドル超を調達
2025年、クリエイター経済を支える13のスタートアップが合計で約19億ドル(約2700億円)の資金調達を達成した。この資金は、人工知能(AI)を活用したコンテンツ自動化ツールや、ソーシャルコマースプラットフォームの拡大を背景に、VC(ベンチャーキャピタル)とプライベートエクイティから集められたものだ。 特に注目されたのは、AIを活用したコンテンツ生成に特化した8社。それぞれが5000万ドル以上を調達し、合計12億ドルを獲得した。ロンドンを拠点とする生成AI動画企業Synthesiaは1月に1億8000万ドル、テキストから音声を生成するElevenLabsは1億8000万ドルのCラウンドを完遂。Moonvalley、Krea、HiggsfieldといったAI動画・クリエイティブツール企業も大規模な資金調達を発表した。 一方で、AIの進化はクリエイター自身の立場に影を落としている。人間そっくりの仮想アバターの提供や、AIによるコンテンツ生成は、クリエイターの価値を脅かす懸念を生んでいる。特にインフルエンサーマーケティングの基盤である「人間らしさ」の価値が、AIの登場で揺らぎつつある。この中で、YouTuberのMrBeastは、2000万ドルの資金調達を計画し、50億ドルの評価額を提示。同チームは当該報道に対し、コメントを控えている。 AIにとどまらず、ソーシャルコマース分野も注目を集めた。ライブ配信を通じた商品販売を支援するWhatnotは、2025年に2回の後期ラウンドで合計4億9000万ドルを調達。同社は115億ドルの評価額を記録。また、アフィリエイトマーケティングプラットフォームのShopMyは1億4750万ドルを調達し、インフルエンサー市場での存在感を拡大。EMARKETERの予測では、2026年には米国のソーシャルコマース市場が1000億ドルを突破する見通し。 2024年と同様、2025年もAIとソーシャルコマースを軸に、VCの資金が集中。Captions、Flip、OpusClipなど、前年から資金を継続的に獲得する企業も多数。本調査はPitchBookなどから集めた2025年の資金調達データをもとに、13の主要スタートアップを対象に分析。AIコンテンツ生成、アフィリエイト、ライブ販売の分野で、クリエイター経済の変革が進んでいる。
