テスラとアルファベット、AI支出で株価下落
テスラとアルファベットは今月水曜日の第2四半期決算で、AIインフラへの巨額設備投資が収益成長を上回る状況を示した。両社ともフリーキャッシュフローが赤字に転落し、将来の支出増加を警告した。売上は予想を上回ったものの、終値後取引でテスラ株が4%、アルファベット株が3%超下落し、投資家の警戒感が高まっている。 アルファベットの2024年設備投資見通しは1950億~2050億ドルに上方修正され、業界最大の支出規模となる。テスラも年間設備投資を250億ドル超と予測し、前年同期比約200%増となる。ムスクCEOは決算説明会で、資本効率より迅速な事業展開を優先すると明言し、第二次世界大戦後級の産業規模拡大に例えた。アルファベットも財務責任者に対し、AI機会を捉える技術基盤構築が資金圧迫の主因だと説明した。 投資拡大は資金繰りに直接響いた。アルファベットの四半期フリーキャッシュフローは59億ドルの赤字となり、テスラも11億ドルの赤字に転落した。中国由来のコスト削減型AIモデル台頭や企業支出抑制傾向により、AI投資の収益化への懐疑論が広がっている。ナスダック指数は6月高値から約5%下落しており、来週発表されるメタやマイクロソフトなどの決算が業界全体のムードを左右する。 長期的視点からは楽観論も根強い。リサーチ機関の分析家は、テスラが過去のアマゾンやネットフリックスと同様にインフラ優先で収益を犠牲にしていると指摘し、数年以内にリターンが実現すると予測。アルファベットについても広告とクラウド事業の基盤が健実だとし、AI過度支出懸念の緩和に寄与すると見ている。巨額なAI投資は短期利益と長期イノベーションの狭間で投資家の忍耐を試しており、今後の決算シーズンが技術業界の成長曲線を確認する重要な試金石となる見込みだ。
