Googleが量子耐性HTTPSを実現へ 2.5kBデータを64バイトで圧縮
Googleが量子コンピュータ時代に備えたセキュリティ技術を実用化に向けた重要な一歩を踏み出した。同社は、HTTPS通信の証明書に「Merkle Tree Certificate(マーチル木証明書)」を導入し、2.5キロバイトのデータをわずか64バイトの空間に圧縮する技術を実現した。この仕組みは、従来の公開鍵証明書のサイズを大幅に削減しつつ、量子耐性(量子コンピュータによる攻撃に強い)を確保する。GoogleはすでにChromeブラウザでこの機能をサポートしており、今後はWeb全体に広がる見通しだ。 Merkle Treeは、データの整合性を効率的に検証するための構造で、証明書の一部を「ハッシュの木」として管理。通信時に必要な情報は、全体の一部に絞られるため、転送量と処理負荷が大幅に軽減される。この技術により、将来的な量子攻撃に対応しつつ、高速かつ低遅延なWeb通信が可能になる。 Googleは、この取り組みを「Post-Quantum HTTPS」の基盤として位置づけ、他のブラウザやサーバーの採用を促進している。開発者コミュニティや標準化団体との連携も進んでおり、2025年以降のWeb全体への普及が見込まれる。これは、インターネットの安全基盤を量子時代に適応させる、画期的な技術革新と言える。
