医療現場の負担軽減へ MedableがeCOAデータ監視を支援するAIエージェントを発表
メディエイブル(Medable)が、臨床研究現場における主要研究者(PI)の負担軽減を目的に、電子的臨床アウトカム評価(eCOA)データの監視を支援するAIエージェント「PIサマリーエージェント」を発表した。同社は、臨床開発におけるAI駆動の変革を推進するため、これまでにTMF(電子臨床試験文書管理)エージェントやCRA(臨床研究監査員)エージェントを順次リリースしており、今回のPIサマリーエージェントの登場で、機能別に特化したAIツールの展開が加速している。 この新エージェントは、メディエイブルのeCOAシステム内にシームレスに統合され、参加者のeCOAデータを継続的に監視。AIが参加者の最新データを要約し、最も重要な情報ポイントを強調して提示する。同時に、すべての元データへの完全なアクセスと、人間が最終判断を担う「ヒューマンインザループ」制御を維持することで、規制当局が求める適切な監視の要件を満たす。 従来、PIは複数のレポートやシステムを手動で確認する必要があり、時間と人的リソースを大幅に消費していた。しかし、このエージェントにより、eCOAデータの遠隔監視が一元化され、リアルタイムで重要な情報を可視化。結果として、監視プロセスは proactive(積極的)、透明性があり、追跡可能となりつつも、試験運営や参加者の活動に影響を与えない。 メディエイブルのチーフメディカルオフィサー、パメラ・テネルツ博士は、「規制機関は遠隔で収集されたデータに対する適切な監視を期待しており、これまで手作業で行う必要があった。本エージェントにより、eCOAデータの監視作業が集中化され、PIの負担が大幅に軽減される」と強調した。 このAIエージェントは、現在メディエイブルのeCOAプラットフォームにて利用可能。同社は2026年2月5日までのオーランド開催のSCOPEサミット(ブース#806)で、AIエージェントの活用事例を発表する予定。同社は、AIを「ツール」から「チームメイト」へと進化させる戦略を推進しており、臨床研究の効率化とコスト削減を実現する取り組みを継続している。
