AIを活用するセールスマンが明かす「秘伝のプロンプト戦略」
テックセールス従事者であるアントワーヌ・ウェイド氏は、AIツールを活用する際、詳細を極力明かさない戦略を取っていると語った。テキサス州サンアントニオ在住のウェイド氏は、2022年にChatGPTが登場したのをきっかけにAIを本格的に使い始め、個人・職業・教育のあらゆる場面で活用している。当初は、テックセールスの営業メール作成に役立てたが、次第に子供のスポーツチームの保護者への連絡、スケジュール作成、試合の統計作成など、時間のかかる業務を数分でこなせるようになった。 現在、彼は毎日複数のAIツールを活用している。Claudeでビジネス文書やコンテンツ作成、Perplexityで深層リサーチ、Geminiで画像生成。また、AIを活用してエアコンの設置方法を学んだり、6年生の数学を息子に教えるなど、学習面でも成果を上げている。会社が提供するツール(例:Salesforce Sales Navigator)も活用し、ターゲット顧客の正確な人物情報を瞬時に把握。これにより、無差別なスカウトではなく、的確なメッセージで接点を築けるようになった。 AIは直接取引を成立させないが、顧客理解を深め、メッセージの質を高めることで、営業パイプラインの拡大に貢献していると語る。彼の強みは、ツールの使い方ではなく、「プロンプトの工夫」にある。長年の実験を通じて、特定のプロンプトがより良い結果をもたらす「秘密のレシピ」を確立している。この知見は、他者に広く共有しない。なぜなら、AIの活用は時間の使い方の差に直結し、競争力の源泉になるからだ。 「誰にでも教えるわけではない。信頼できる友人や学びの相手には共有するが、全員に明かすつもりはない」と語る。セールスは極めて競争が激しく、AIの活用法は個人の差を生む。そのため、AIの使用は「はい、使っています」と答えるが、詳細な手法については、選ばれた相手とのみ共有する戦略を取っている。
