ダッソー・システムズとミストラルAI、欧州向け主権型AIサービスを強化
パリ——(ビジネスワイヤー)—— Dassault Systèmes(Euronextパリ:FR0014003TT8、DSY.PA)とMistral AIは、欧州の規制産業および公共部門向けに統合型の「主権あるAI(Sovereign AI)」サービスを提供するため、戦略的パートナーシップを強化したことを発表した。今回の連携により、Mistral AIが最新開発した「Le Chat Enterprise」AIアシスタントと、「AI Studio」プラットフォーム(ツール、モデル、インフラ構成を統合した開発環境)が、Dassault Systèmesの「OUTSCALE」主権クラウド上に正式に提供される。このクラウド環境は、欧州のデータプライバシー規制(GDPRなど)を厳守し、データの完全な国内管理を可能にする。 この統合により、製造、航空宇宙、自動車、建設などの高度規制産業において、セキュアかつコンプライアンス対応のAI活用が実現。企業は自社の機密データを外部に流出させることなく、高性能なAIツールを活用できる。Mistral AIの技術とDassault Systèmesの産業向けプラットフォーム「3DEXPERIENCE」の統合により、設計、開発、運用の全プロセスにおけるAI支援が加速する。 Dassault SystèmesのCEO、Bernard Charlès氏は、「欧州のデジタル主権を守るためには、自らの技術基盤とAIを統合する必要がある。今回の提携は、信頼性と安全性を備えたAIの実用化に向けた重要な一歩だ」と強調。Mistral AIの共同創業者、Arthur Mensch氏も、「企業が自らのデータを守りながらAIを活用できる環境を提供できるのは、欧州の強み。このパートナーシップは、主権あるAIの未来を築く基盤となる」と述べた。 今回の連携は、欧州におけるAIの自律的・安全な発展を推進する象徴的な取り組みであり、今後、公共部門や規制産業におけるAI導入のモデルケースとなる可能性がある。
