AppleとGoogleの検索提携、米裁判所が継続を認可 AI時代への支配力強化へ
米国連邦裁判所のアミット・メーハ裁判官が、グーグルがアップルに支払う「デフォルト検索」の支払いを継続することを認めた。この判決は、シリコンバレー最大の企業同盟の強化を意味しており、アップルのサービス部門責任者エディ・キューやグーグルの戦略的関係を支える背景を浮き彫りにしている。キューアップルの幹部は、この裁判で「iPhoneメーカーに罰則を科すのは非現実的だ」と主張。検索市場の変化、特に生成AI企業(OpenAIやPerplexity)の台頭が競争を促していると説明し、グーグルが新たな強力な製品を出せば、従来の優位性を失う可能性があると指摘。メーハ裁判官は、こうした新たな市場動向を評価し、支払い禁止による「破壊的影響」を懸念。特にアップルがその資金を活用して製品開発やイノベーションを進めることが可能である点を強調。グーグルのアップルへの支払いは年間数十億ドル規模で、アップルの利益の約15%を占める重要な収入源だ。 判決後、アップルとグーグルがGeminiを搭載したSiri向けAI検索の共同開発を進めることが明らかに。この協力は、かつての「検索優位性」の維持と、AI時代へのシフトを同時に実現する戦略的連携である。一方、OpenAIとのChatGPT提携は、この関係の下で弱体化するリスクがある。グーグルの広告収益モデルが強力なため、他の企業が同様の支払いを上回るのは困難とされる。結果として、アップルとグーグルはAI時代でも「共存共栄」の関係を維持し、競争の枠を狭める構図が続く。この判決は、既存の権力構造を守る「現状維持」の勝利であり、市場の自由な競争を阻害する可能性を指摘する声も根強い。
