アマゾン、エンジニアにAI慎重利用促すメモ
米国アマゾンは、ソフトウェア開発エンジニアと管理者の役割を人工知能時代の前提で再定義する社内メモを公開し、人工知能を闇雲に使うことを戒めた。9月に作成され、火曜日に会社の公式サイトに載せられた文書では、人工知能の消費トークン量、採用率、コード変更やレビューといった数値だけを指標にすると、コストや複雑さが増すだけだと警告した。同社は、これらの数値を完全に無視するのではなく、他の情報と組み合わせて慎重に扱い、最終的には長期的な成果で測るべきだと述べている。 メモはまた、業務が現行の人工知能の恩恵を受けなければ、それは失敗ではなく発見だと明記した。エンジニアがどこで人工知能が役立つのか、どこでまだ役立たないのかを説明できることは、会社が目指す判断力だと位置づけている。広報担当者は社員向けにトークン利用の上限はないと説明した一方、同社は5月、社内ランキングで上位を目指すために人工知能を多用する社員を確認し、ランキングを停止していた。 アンディ・ジャシー最高経営責任者は、人工知能が業務の範囲と速度を変え、自動化により数年後に企業規模を縮小する可能性がある一方、新たな仕事も生むと述べてきた。業界では人工知能のコスト急増と投資対効果の測定が課題になり、トークン使用量の制限やオープンソースモデルへの切り替えが進む。アマゾン・ウェブ・サービスの副社長で主席エンジニアのマーク・ブルーカー氏は、米メディアの取材に対し、顧客や事業にとって重要な課題に時間をどこに投じるかを重視し、リリース数や本番環境での健全な変更など開発速度を捉える指標を見ると説明した。同時に、意味のない作業にトークンを割かないよう注意が必要だとしつつ、未知の問題には実験の余地を残す必要があると述べた。
