AI人材の潜在力、アームマンが「数万単位の可能性」を指摘
OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、人工知能(AI)分野の「スーパースター」層の潜在的な人材規模が、一般の認識をはるかに上回っていると指摘した。彼は、AI分野における人材争奪戦が今、シリコンバレーで最も激しい状況にあり、「私のキャリアで最も過熱した人材市場」と語った。これは、OpenAIがGPT-5を発表した直後のCNBCインタビューでの発言である。 アルトマン氏は、一部の企業が「目立つ名前」に注目し、少数の著名人材を競い合う傾向にある一方で、実際には世界中に「数千人、あるいは数万、数十万人」のAI開発が可能な人材がいる可能性があると強調した。彼は、AI分野では過去の実績よりも「潜在力」が重視されるとし、人工一般知能(AGI)や超知能(superintelligence)といった未実現の目標に向けた技術的飛躍を起こせる人物こそが価値があると述べた。 特に注目すべきは、AI分野の価値が「発見力」にある点だ。アルトマン氏は、「超知能に至るための鍵となるアルゴリズム的なアイデアは数多く存在するが、それを解き明かせるのは中程度の人数の天才たちだ」と語り、人材の質よりも「創造的発想の可能性」に注目すべきだと主張した。 こうした人材競争は、Metaも同様に激化させている。Metaは、新設された「スーパーアイテレジェンスラボ」の統括を、Scale AIのアレクサンダー・ワン氏と元GitHubCEOのナット・フリーマン氏が共同で担う体制を構築。トップのOpenAI研究者へのオファーでは、4年間で最大3億ドル(約450億円)の報酬を提示し、多くの研究者に大規模な早期報酬を提供したとされる。また、AIスタートアップのトップ層では、年収が中6桁ドル(数千万円)に達するケースも相次いでいる。 アルトマン氏の見解は、AI人材戦略の本質が「名前」ではなく「可能性」にあり、優れた才能は数多く存在するという、広範な人材育成と採用の視点を示している。
