アンソトロピック、Fable 5の提供を再開
アンソトロピックはドナルド・トランプ政権との調整を経て、消費者向けAIモデルClaude Fable 5の利用を水曜日より全球で再開すると発表した。Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Foundry上での提供も計画されているが、具体的な再開時期は未定である。 今回の再開は、6月上旬に発動された輸出管理指令の解除によるものだ。Amazon研究者が特定のプロンプトインジェクション手法を検知したことをきっかけに、米国政府はAnthropicに対し、外国人を含む全ての利用を制限する指令を出していた。Anthropicは新たに訓練した安全分類器により、同様の攻撃を99%以上でブロックする仕組みを導入。ブロック時はOpus 4.8へ転送され、利用者に通知が行われる。 同社はブログを通じて、政府協業と業界基準整備のフレームワークを提示した。国家安全保障関連モデルの事前評価への政府アクセス提供、深刻な不正利用発生時の迅速な情報共有、および主要企業と連携した自主的セキュリティ評価基準の策定が柱だ。特に、攻撃の能力獲得度、適用範囲、悪用容易さ、再現性を評価する4分類枠組みはProject Glasswing参加企業と共同でドラフト作成済みだ。さらに24時間監視体制の強化とHackerOneプログラムの導入も予定している。 トランプ政権はOpenAI GPT-5.6についても同様の段階的展開と事前承認制を採用しており、先進AIモデルの規制環境が統一されつつある。Anthropicは現在IPO準備を進めており、政府関係修復と規制解除は事業再開に不可欠だった。同社は完全な不正耐性の付与は不可能だが、継続的な技術検証と改良により業界の安全性向上に貢献していく考えを示している。今後は国内外のパートナー企業向けアクセス拡大に向けた調整が本格化する。
