ウェイブ、15億ドル調達でロボタクシーの世界展開加速
英国を拠点とする自律走行ソフトウェア企業Wayveは、マイクロソフトやナビエックス、Uber、メルセデス・ベンツ、日産、ステランティスなど主要テック企業と自動車メーカーから15億ドル(約2,300億円)の資金調達を実現した。今回の資金調達により、同社の評価額は86億ドルに達し、グローバル展開を加速する戦略の基盤を整えた。 CEOのアレックス・ケンドール氏は、「過去8年間、英国の道路でドライブを学んできた。ここが私たちの本拠地だ」と語り、ロンドンでのサービス開始を視野に、世界10カ国以上でUberアプリを通じたロボタクシーの展開を進める計画を明らかにした。同社は自社のロボタクシー車両を保有しない。代わりに、自動車メーカー向けにソフトウェアをライセンスするモデルを採用。TeslaやWaymoとは異なり、自社車両の開発や運行は行わない。 ケンドール氏は、「誰もが自動運転を望むが、すべてがテスラを買うわけではない」と指摘。自社のAIドライバーは、人間のように異なる車種や都市環境に迅速に適応できる「汎用性」を備えており、高精細地図や特定のセンサー配置に依存しない。これにより、日産のProPilotや、複数の自動車メーカーの車両に柔軟に適用可能。2027年から日産の先進運転支援システムに搭載される予定だ。 また、過去1年間で、Ford Mach-Eに搭載されたWayveのAIドライバーは、ヨーロッパ、北米、日本など500以上の都市を走行。都市ごとのデータ学習をせずとも、新たな道路ルール(左側通行や赤信号での右折など)を迅速に習得している。この柔軟性が、高利益率のソフトウェアビジネスを可能にするという。 ロンドンでは、Waymoが初の海外展開としてサービスを開始する予定。中国のBaiduもLyftと提携し、同エリアに参入する。Wayveは、技術の信頼性と柔軟性を武器に、グローバルな自動運転ソフトウェア市場での存在感を強めていく。
