Tesla FSD「詐欺」批判、ユーザーが失望感語る
イーロン・マスク氏は先週の決算報告会で、2023 年以前に生産されたテスラ車に搭載された旧世代のハードウェア 3 コンピューターでは、無人での完全自動運転(FSD)の実現は不可能であると発表しました。2016 年からテスラは全車に FSD 対応のハードウェアが備わっていると主張していましたが、同氏は「Hardware 3 には能力がない」と認めました。その上で、旧車オーナーに対し、新車への割引買い取りまたはマイファクトリーでのコンピュータとカメラの物理的交換を提案しています。 この発表は、長年 FSD の実現を期待して高額なオプション料金を支払ってきたオーナーたちに大きな失望をもたらしています。2018 年モデルに FSD を追加購入したアンドリュー・アッパリー氏は、「釣り込みとすり替えだ」と感じ、テスラの将来の約束に対する信頼が失われると指摘しました。一方、2022 年モデルを所有するリック・フラッシュマン氏は、車体は良好で運転に支障がないため交換には興味がないとし、限定版の FSD が提供されるまで待機する考えを示しました。また、2019 年モデルの所有者、マット・シモンズ氏は、FSD の機能に不満があり期待に応えられていない現状を「待たされている」と表現し、新車への乗り換え意向はありません。 この問題の深刻さは米国に留まらず、欧州でも広がっています。オランダで FSD が解禁される際も Hardware 3 オーナーは対象外となり、アムステルダムの事業家ミシャ・シグテルマン氏らが法的措置に向け 4,000 人以上のオーナーの署名を集めています。シグテルマン氏は、買い取りオプションが「同じ約束の破綻に二度支払うこと」になると批判し、テスラが公式に認めた事実に対して解決策が示されていない現状を懸念しています。
