AI、国際数学オリンピックで初の満点達成
今年開催された国際数学オリンピック(IMO)において、人工知能が過去最高峰の完全解答率である100点を達成した。中国のハイテク企業、ファーウェイと小紅書(通称レッドノート)が、それぞれ独自開発の大規模言語モデルを用いてこの結果を公式に発表した。これは、AIがIMOの公式採点基準で満点に到達したのは初めてとなる画期的な出来事である。 試験は中国・上海で開催され、世界各国から666人の20歳未満の選手が参加した。人間部門では7選手が完璧な解答を出したが、AIの挑戦は選手団の受験終了後に問題が公開され、厳格な時間制限内に解答を提出する形で行われた。小紅書側は、テスト中に一切の人間介入を禁止し、生成された解答をそのまま公式採点者に提出したと説明している。ファーウェイのAI「Celia」と小紅書のモデル「dots-note-3.0」は、複雑な数学の各分野における総合的な問題解決能力を発揮し、満点を達成した。 過去のAIのIMOへの取り組みと比較すると、その進化の速度は顕著である。2024年にはGoogleが銀メダル相当の得点だったが、2025年にGoogleやOpenAIなどのモデルが金メダルレベルに到達しても、完全解答には至らなかった。一方、今回のテストでは、米国の投資会社メンロベンチャーズのパートナーが確認したところ、OpenAI、Anthropic、Axiom Math、そして中国のMoonshot AIが提供する「Kimi K3」を含む最先端モデル4つすべてが42点満点中42点を記録した。 この結果は、AIの数学的推論能力が人間最上位の成績に完全に追いつき、実質的に追い越したことを示している。技術的進歩が数学のような厳格な論理構造を持つ分野で決定的な転換点を迎えたことを意味し、今後のAI開発と応用分野に大きな影響を与えるものと見られる。
