AI解析で実証:ペムビデュチドがMASH患者の肝線維化を有意に改善 – AASLD 2025でLate-breaking発表
アトライム(Altimmune, Inc.)は2025年11月7日、第75回アメリカ肝臓学会(AASLD)年次会議「The Liver Meeting® 2025」で、MASH(代謝機能障害関連脂肪性肝炎)患者を対象としたPemvidutideのIMPACT Phase 2b試験のAIベース病理解析結果を発表した。同社は、AIを活用したデジタル病理解析ツール「Liver Explore™」を用いて、肝線維化の高解像度定量を実施。24週間の治療後、Pemvidutide投与群はプラセボ群と比較して、早期・高度・合計の肝線維化面積が有意に減少した。この結果は、非侵襲的検査(NIT)の改善と一致しており、PRO-C3:CTX-III比やPRO-C6といった線維化マーカーの有意な低下も確認された。 Pemvidutideは、グルカゴンとGLP-1の1:1バランスを持つ新規ペプチドで、肝臓への直接作用(脂肪・炎症・線維化の軽減)と代謝効果(食欲抑制・体重減少)を併せ持つ。IMPACT試験では、24週時点でMASHの完全解消(線維化の悪化なし)が最大58%の患者で達成された。主な効果評価項目は24週で測定され、主な副次的評価項目にはNITと体重減少が含まれる。48週間の治療が終了し、2025年第四四半期に長期的なNITと体重減少データの最終解析が予定されている。 アトライムのチーフメディカルオフィサー、クリスチーフ・アルベ・エンジェルス氏は「Pemvidutideの1:1バランスがMASHの迅速な解消をもたらす可能性を示唆している」と述べ、AI解析による線維化の客観的・定量的評価の価値を強調した。同社は、MASH、アルコール使用障害(AUD)、アルコール関連肝疾患(ALD)の治療に向け、Pemvidutideの開発を推進。FDAはMASHおよびAUD治療に対するPemvidutideに「Fast Track」指定を付与しており、2025年後半の48週間試験の結果に注目が集まっている。
