Thrive創設者、AI楽観視のシリコンバレーVCを批判
Thrive Capitalの創設者ジョシュア・クシュナー氏は、同社の初投資家レターでシリコンバレーのVCにAI投資の熱狂を戒め、集中戦略を推進した。NY拠点の同社は、多数に分散する従来の投資法を否定し、資金の大部分を確信を持つ上位企業に集中させる方針を明言した。クシュナー氏は興奮が投資規律を損なってはならないと指摘し、市場の熱狂や恐怖を超えた審判力を重視すると強調した。 同社のアプローチは、少数の超大玉で収益を稼ぐアウトライダーモデルとは対照的だ。資金、人材、時間を絞り込み、段階や業界を横断しながらもポートフォリオを高度に集中させる。特にAI領域では、既存企業の内部からの変革も重要だと位置付け、OpenAIとの連携を強化している。2025年12月にはOpenAIがThrive Holdingsに出資し、取得企業のAI刷新を共同で推進する体制を整えた。現在70社以上の取得企業で、会計処理の自動化やサポート効率化など具体的な成果が現れている。 財務実績も堅調だ。運用資産総額は600億ドルに達し、全ファンドの純内部収益率(IRR)は33%。過去12ヶ月で10億ドル超の資金を投資家に返還し、今後はSpaceXやOpenAIのIPOなどにより追加の流動化が見込まれると表明した。SpaceX、Anduril、Wiz、Stripe、Rampなどへの早期出資が収益を牽引している。 クシュナー氏は、過熱するAI投資市場において急成長と卓越性、それらと投資適格性は明確に区別されるべきだと警告した。両モデルとも資金収益を生んでいるものの、規律ある集中投資と審判力の維持こそが、長期的な競争優位性を決定すると指摘している。
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