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Autodesk、World Labsに2億ドル投資 3Dワークフローに世界モデルを統合へ

AIによる3D環境生成技術を開発するスタートアップ、World Labsが、ソフトウェア大手のアドビスから2億ドル(約300億円)の投資を獲得した。このパートナーシップは、両社が世界モデル(World Models)と3D設計ツールの融合を進めることを目指しており、特にエンタメ分野での実用化を優先する。World Labsは2024年にスティールから登場し、当初は2億3000万ドルで10億ドルの評価額を獲得。現在は50億ドルでの資金調達を検討しているとされ、アドビスの投資はその商業的信頼性の証である。 世界モデルとは、3D空間を生成し、物理法則や空間関係を理解して推論できるAI技術。同社の初の製品「Marble」は、ユーザーが編集可能でダウンロード可能な3D環境を簡単に作成できる。アドビスは建築、工学、製造、エンタメ分野で広く使われるCADソフトウェアを開発しており、物理的な世界を設計・可視化する基盤を持つ。そのため、空間認識AIへの投資は同社の戦略的延長線上にある。 両社は研究レベルでの協業を進める。アドビスの最高科学者ダロン・グリーン氏は、ユーザーがWorld Labsでオフィスの空間をプロンプトで作成し、その後アドビスのツールで机などの詳細設計に移行する、といったワークフローの可能性を示唆。逆に、アドビスで設計したオブジェクトをWorld Labsの世界モデルに組み込むことも想定されている。ただし、データ共有は含まれていない。 初期の実装はエンタメ分野に集中。ゲームやアニメーション制作では、キャラクターが物理的な地形を踏みしめながら動くようなリアルなシナリオを生成できる。グリーン氏は、「単に犬をアニメーションするのではなく、その犬が世界と相互作用する様子をモデル化できる」と説明。アドビスは既にキャラクターアニメーション用のAIモデルを訓練しており、これは「世界モデル」に近い性質を持つ。 アドビスは「ニューラルCAD」と呼ばれる、幾何学データに基づく生成AIを展開中。これは単なる画像ではなく、実際の機能を備えた3Dモデルを生成できる。World Labsの技術は、こうした個別の設計を「全体としての世界」として統合する可能性を高める。フェイ・フェイ・リー氏は、「AIが真に有用になるには、言葉だけでなく『世界』を理解する必要がある」と強調。空間、物理、動的性を統合するAIの次世代は、設計と創造の未来を変えると期待されている。

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