ランタンファーマ、AIドラッグ開発で実績を発表 LP-184の第1a相試験で有効率48%を達成
ランタン・ファーマ(NASDAQ: LTRN)は2025年9月30日で終了した第3四半期の財務結果と事業進捗を発表した。同社は、独自のAI・機械学習プラットフォーム「RADR®」を活用し、がん治療薬の開発プロセスのコスト、スピード、期間を変革する臨床段階のバイオファーマ会社として知られる。 第3四半期は同社にとって転換期となり、LP-184の第1a相臨床試験で全主要評価項目を達成。63人の患者を対象に実施された試験では、治療用量閾値以上での臨床的有益率が48%に達し、安全性も良好だった。さらに、バイオマーカーの有意な信号も確認され、AI駆動型の精密医療アプローチの有効性が裏付けられた。これにより、LP-184の第1b/2相臨床試験を複数の難治性固体腫瘍に対して計画的に進めることになった。 また、子会社のスターライト・セラピューティクスが開発する小児中枢神経系(CNS)がん治療薬について、米国食品医薬品局(FDA)とのType Cミーティングを成功裏に終了。試験設計や規制経路について明確な指導が得られ、開発の道筋が明確化された。 LP-284は10月の「Lymphoma, Leukemia & Myeloma(LL&M)Congress」で、再発・難治性大細胞リンパ腫(DLBCL)患者での完全代謝的反応が確認されたと発表。同薬は新規作用機序を有し、複数の国で構成物特許が取得されており、2039年まで独占性を確保。FDAの孤発疾患指定も複数取得済み。 RADR®プラットフォームは、AIを用いたがん研究の実用性を示す動きも進んでおり、10月にノーステキサス大学で開催された「AI for Biology and Medicine」シンポジウムで、実際の医療現場での応用可能性を提示。稀少がん治療に特化したマルチエージェントシステムの展開も計画中で、2026年初頭に業界向けに公開予定。 財務面では、2025年9月30日時点で現金・現金同等物および有価証券が約1,240万ドル。2024年末の2,400万ドルから減少したが、同額で2026年第3四半期まで運営資金を確保できる見込み。研究開発費は240万ドル(前年同期370万ドル)と減少、一般管理費は190万ドル(前年150万ドル)と増加。純損失は420万ドル(1株当たり0.39ドル)で、前年同期の450万ドル(0.42ドル)より小幅改善。 今後は、第4四半期にLP-184のKOL主催科学ウェビナー(11月20日開催)や、財務報告会議(11月13日)を予定。2026年初頭には複数の臨床開発の進展が見込まれる。 CEOのパナ・シャーマ氏は、「AIによる精度ある薬物開発の実証が進み、複数の価値創出マイルストーンに向けた実行力が強化されている」と述べ、今後の成長への期待を示した。
