仮想H&E画像と生成AIによる病理解釈の連携に成功、デジタル病理学の新たな可能性を開く
モデラAIとイリュミソンイクスは、仮想H&E画像と生成AIを活用した病理診断プラットフォームの研究的互換性が成功裏に確認されたと発表した。この研究は、米国フード・ドッグ・アダミニストレーション(FDA)から「ブレイクスルー機器指定」を受けたモデラAIのPathChat™ DXプラットフォームと、イリュミソンイクスの非染色光学画像技術MLI™システムの統合を試みたもので、組織の染色や損傷なしにデジタル病理学のワークフローを実現する可能性を示した。 イリュミソンイクスのMLIシステムは、染色されていない皮膚組織の切除片から仮想H&E画像を生成し、その画像はモデラAIのPathChat DXプラットフォームで解析された。PathChat DXは、以前から仮想組織学画像に訓練されていなかったが、診断結果が8名の皮膚病理学専門の病理医と一致し、高い合意率を示した。この結果により、染色なしの画像からAIによる診断を行うことが実現可能であることが確認された。 モデラAIのCEOジル・ステファンエリは、「染色なしのスライドから診断用のAI推論を可能にするのは画期的な進展であり、組織の保存と診断効率の向上につながるデジタル第一の病理学ワークフローを推進する」と述べた。イリュミソンイクスのCEOジョン・マッキーは、「染色なしのデジタル病理学の可能性を探る研究に協力できてうれしい。MLIシステムは研究環境での計算分析に適した画像を生成し、次世代仮想組織学が診断プロセスを自動化する可能性を示している」と語った。 この研究は、従来の化学染色に代わる非破壊的画像技術の利点を強調しており、分子検査や精密医療への応用が期待されている。モデラAIとイリュミソンイクスは、それぞれ生成AIと光学画像技術の分野でリーディングカンパニーとして注目されている。なお、PathChat DXとMLIシステムは研究用に限定されており、商業用での提供はされていない。
