AI需要の爆発で5大インフラ株が3倍以上に急騰
今年、人工知能(AI)需要の拡大を背景に、インフラストラクチャ関連株が急騰している。特に、AIサーバーの基盤を支える5社の株価が3倍以上に上昇した。まず、カリフォルニア州サンノゼに本拠を置くルメンタムは、光通信部品を手がける企業で、データセンター内のGPU間接続や長距離ネットワークに必要なレーザーチップやトランシーバーを供給している。AIのスケーリングに伴い、データセンター間の光ファイバー接続需要が急増。同社の売上は前年比58%増の5億3300万ドルに達し、AI関連売上は全体の60%を占めるようになった。株価は361%上昇し、時価総額は270億ドルを超えた。 次に、ハードディスクドライブ(HDD)大手のウェスタンデジタルは、株価が296%上昇。AIのデータ蓄積需要に応じて、大容量かつコスト効率の高いHDDの需要が高まり、同社の売上は前年比27%増の28億2000万ドルに。CEOのイービング・タン氏は「データはAIの燃料。HDDが最も信頼性とスケーラビリティを兼ね備えたストレージ」と強調。同社は2月にフラッシュ事業を分離し、サンドスクが独立。現在の時価総額は約350億ドルで、ウェスタンデジタルの半分以上を占める。 メモリ大手のマイクロンも株価が228%上昇。AIモデルの処理には高帯域メモリが必要で、同社は需要に追いつかず、消費者向け製品ラインを停止してAI向け供給を優先。売上と利益は予想を大幅に上回り、分析機関は「米半導体業界史上最大の上振れ」と評価。来期の売上はほぼ倍増する見込みだが、その後は減速する。 セイゲートも株価が228%上昇。同社の80%の売上がデータセンター向け。AIによるデータ価値の上昇がHDD需要を牽引。銀行分析機関は、顧客が大量の注文を事前に確定する「ビルド・トゥ・オーダー」契約を増加しており、在庫不足が続くと予想。今後も20%前後の成長が見込まれる。 これらの企業は、AIの拡大に伴うインフラ需要の高まりを背景に、業績と株価が急騰。今後もAI中心のデータストレージ・通信基盤の需要は継続すると見られている。
