AIスタートアップ、白板面接で採用実施
AI研修プラットフォームを展開するMercorが、シリコンバレーの採用潮流に逆行する形で旧来のホワイトボード面接を強化している。同社は企業価値100億ドルのAIスタートアップであり、製品責任者のOsvald Nitski氏は近日公開されたポッドキャスト「20VC」で、AI活用が可能な自宅課題や実践評価から方針を転換し、思考プロセスを可視化する伝統的なホワイトボード面接を重視すると明らかにした。Nitski氏は、AIによる意思決定支援が普及する現在、候補者が生成ツールの出力を鵜呑みにするのではなく、統計解析、システム設計、実験設計の基礎力と独立した判断力を備えているかを見極めることが不可欠だと指摘する。Mercorの採用戦略は、LovableやCursorなどのコーディングAI企業、またCognitionやGoogle、Microsoft、Ciscoが面接でのAI利用を容認する方向へ動いている業界全体の趨勢とは明確に対照的だ。Mercorは採用初期段階ではAIスクリーニングを活用しつつも、正社員採用の最終面接ではあえてAI依存を排除し、人間の技術的中核と本質的な判断力を優先する独自路線を貫いている。このアプローチは、生成AIが開発プロセスを再構築しつつある現状において、技術評価のあり方をどう再定義するかという業界課題に対し、明確な回答を示している。
