米国労働者の74%がAI面接で企業イメージを変える 信頼感と透明性が鍵に
SHLが発表した新調査によると、米国の労働者たちの間でAIに対する信頼のギャップが顕著に浮き彫りになった。調査対象は1,000人以上で、10月に実施されたもの。74%の労働者がAIによる面接を受けた場合、その企業に対する印象が変わるという結果が出た。その理由として、37%が「人間らしさに欠ける」と感じ、23%は「革新的だ」と評価するなど、企業像への影響は二面的だった。AIの導入はスピードと一貫性をもたらす一方で、人間らしい対応や責任の所在が不明な点に懸念が集まっている。 SHLのチーフサイエンスオフィサー、サラ・グティエレス氏は「AIは企業の評価を『革新性』と『無機質さ』のどちらかに迅速に左右する」と指摘。多くの労働者はAIによる業務効率化に前向きだが、透明性と人間の監視が不可欠だと強調している。特にキャリアに影響を与える決定においては、56%が人間による履歴書審査を好むと回答。58%は業務評価も人間が行うべきだと考え、53%はAIが人間らしさを損なうと懸念している。さらに21%はAI導入前の職場に戻りたいと回答しており、信頼の欠如が顕著に表れている。 信頼の低さは、AIの利用意図に対する不透明さに起因している。27%しか企業のAI利用を信頼しておらず、59%はAIが偏見を助長していると感じている。一方で、48%の労働者がオンライン講座でAIスキルを学ぶ意向があり、29%は個人時間を使って学習を進める準備がある。しかし、25%は「AIスキル」という言葉の意味自体が不明だと回答。学びたい気持ちはあるが、方向性や支援が不足している状況だ。 グティエレス氏は「労働者は学ぶ準備ができているが、どこから始めればよいか分からない。企業が人間中心のスキルアップ支援を提供すれば、能力だけでなく信頼と雇用可能性も高まる」と結論づけた。AIの導入には透明性と人間の責任ある関与が不可欠であり、それが企業の差別化につながると強調している。
