AIでコードのコンプライアンスを自動チェックするカナダ発セキュリティスタートアップ、フェルートが1400万ドル調達
AIを活用したセキュリティスタートアップ「Feroot」が1400万ドルのシリーズAラウンドを調達した。カナダを拠点とする同社は、AIエージェントを駆使してウェブサイトやアプリのコードが最新の法規制に準拠しているかを自動で検証するサービスを提供している。CEOのイヴァン・ツァリニィ氏は、「非準拠のウェブサイトは訴訟や罰金、強制措置によって莫大なコストを生む」と指摘。大手企業は専門チームでコンプライアンスを管理するが、スタートアップはそのようなリソースが限られているのが現状だ。 FerootのAIエージェントは、50以上のプライバシー関連法規(例:EUのGDPR)を網羅的にチェックし、個人情報、健康データなどに関するリスクを秒単位で特定。人間が最終的にコンプライアンスの承認を行うが、AIのサポートにより、従来数週間かかっていた審査作業を大幅に短縮できる。 この技術は政府機関からも注目されており、米国中露経済・安全保障審議会(USCC)がTikTokやDeepSeekのセキュリティ調査でFerootの研究を引用。ツァリニィ氏は2024年2月、同委員会でプライバシーリスクに関する証言も行った。 同社はこれまでに合計2500万ドルを調達。シリーズAでの資金調達の際、ツァリニィ氏は「AIはセキュリティ担当者に数万時間の作業を削減できる」と簡潔に訴えた。他にもDataGrailやReflectizといったAIセキュリティ企業が存在するが、FerootはReddit、Forbes、Xeroxなどメディア・テック業界の主要顧客を獲得。今後はエンジニアの採用強化、中東・東南アジア市場への展開を計画している。
