中国のヒューマノイドロボが春節ショーで武術パフォーマンス披露、技術進化に注目
中国の有人型ロボットが、今年の春節特別番組で驚異的なパフォーマンスを披露し、産業の急速な進展を示した。上海のスタートアップ・ユニトリーロボティクス(Unitree Robotics)の有人型ロボットは、酔拳を模した動きからバックフリップ、剣やヌンチャクを使った武術演出まで、子どもたちの近くで精密に choreographed(編成)された演技を実現。特に、バランスを崩しながらも倒れず再起する「酔拳」のシーンは、制御技術と運動協調性の飛躍的進化を象徴している。 昨年の春節番組では、ユニトリーロボットが単純な民謡ダンスを披露していたが、今年のパフォーマンスはその規模と複雑さで一気に進化した。この動画は中国のSNS「紅Note」で広く拡散され、「去年は単純な動きだったが、今年は武術、宙返り、同期ダンスまでこなしている。みんな驚いている」との声が相次いだ。あるユーザーは、「アメリカ人の3人がロボットの進化に驚いていた」と投稿し、外国人の反応から中国の技術力の高さが世界に知れ渡っていることを強調した。 ユニトリーロボティクスの王興興CEOは、番組後、中国メディアに「2025年には最大2万台の有人型ロボットを出荷する予定」と語り、2024年の世界出荷量が「数万台規模」に達する可能性を示唆。同社はそのうち1万~2万台を占める見通しである。 中国は、有人型ロボット開発を国家戦略として推進している。アリババ傘下のアンティグループが開発した「R1」や、XPengが発表した「Iron」など、企業レベルでの競争が激化。また、中国教育部は11月、トップ大学に「身体知能(Embodied Intelligence)」の学部課程設置を正式に通知。AIとロボティクスの融合分野の人材育成を加速している。 ただし、技術の飛躍には課題も伴う。XPengのIronは初公開時に顔を地面に打ち付け、ユニトリーロボットはテスト中にエンジニアを蹴る事故も発生。昨年4月の北京半マラソンでは、ロボットが走行中に転倒する場面も。しかし、これらの失敗を「歩くための学び」と受け止め、企業は継続的な改良を進めている。 中国の有人型ロボット産業は、技術革新のスピードと実用化への意欲の両面で、世界に大きな影響を与えつつある。
