AI統合で進化する学習プラットフォーム、企業が統合型で個人化とコンプライアンスを求める
企業は、コンプライアンス機能を備えつつ、使いやすく個別化された学習体験を提供できる統合型学習プラットフォームの導入を加速している。国際的なAI中心のテクノロジーレベル研究・アドバイザリー企業、Information Services Group(ISG)の新調査によると、企業は複数のシステムを抱えるのではなく、「1つのプラットフォームで多くのことを実現」する必要性を感じており、従業員だけでなく、パートナーや請負業者といった外部ユーザーも含めた学習管理が求められている。 調査では、学習管理システム(LMS)と学習体験プラットフォーム(LXP)が統合する傾向が顕著に進んでおり、企業は学習の政策遵守や監査対応の根幹を担う機能に加え、おすすめ機能やモバイル最適化されたインターフェースといった「消費者レベルの体験」を求める。また、人材管理(HCM)システムなど他の基幹システムとの信頼性の高い統合も重要視されている。 2027年までに、企業の3分の1がスキルと役割の関係を定義する「スキルオントロジー」を活用したLMS/LXPを導入すると予測。これにより、個人のスキル状況の可視化、リスクの特定、マネージャーが取るべき対応策の提示が可能となり、人材の即戦力化を促進する。 2028年までに、企業の2分の1以上が生成AI(GenAI)を活用して従業員のスキル向上の方向性を導くと見込まれる。AIは学習内容の要約や目標設定の草案、パーソナライズされた推薦など、学習体験の質を高める機能を提供している。 ISGは2025年の「学習開発 Buyers Guides™」で、31のソフトウェアプロバイダーを評価。学習管理システム(LMS)では、Oracleが全体最優位、次いでCornerstoneとSchooxが続く。学習開発ソリューションではOracleがトップ、LXPではCornerstoneが首位。各カテゴリで「リーダー」を獲得した企業は、ユーザー体験や運用性、信頼性、拡張性、コストパフォーマンスなどの7つの指標で評価された。 ISGのマーケットアナリストMark Smith氏は、「学習は日常業務の一部でなければならない。個人と組織のニーズに応じて、継続的に人材の可能性を引き出す仕組みが必要だ」と強調。同調査は企業がIT投資を最適化するための実用的なガイドとして、ソフトウェアプロバイダーの選定を支援している。
