現代車、販売店で二足歩行ロボット販売へ
現代自動車のホセ・ムニョスCEOは、同社の既存ディーラーネットワークを通じて二足歩行ロボットおよび四足ロボットの販売を開始する計画を明らかにした。投資家向け説明会での発言を受け、自動車販売チャネルをロボティクス市場へ転用する戦略が具体化している。現代資本は自動車融資に加え、ロボット購入向けの金融商品展開も検討している。 現代自動車グループは2021年にボストン・ダイナミクスを11億ドルで買収し支配権を掌握した。同社は現在、工場検査用の四足ロボットSpotや荷役ロボットStretchを商用展開しており、現代自動車のジョージア工場ではSpotが車両外観検査に実用導入されている。次段階としてアトラスの量産が間近に迫っており、実環境での動作映像はすでに公開されている。 自動車業界全体でも自律ロボットの採用が加速している。BMWはFigureのロボットをサウスカロライナ工場に導入し、トヨタはAgility Roboticsの二足ロボットをカナダ工場で活用している。メルセデス・ベンツもApptronikのApolloを受注し、テスラは自社Fremont工場でOptimusの量産ラインを整備中である。 一方で一般消費者向け二足歩行ロボットの市場は依然として限定的だ。1XのNEOやUnitreeのG1など家庭用・教育用製品が存在するものの、販売規模は限られている。現代自動車とボストン・ダイナミクスがアトラスを個人向けに販売するのか産業向け中心なのかについては言及がない。ただし既存の自動車販売網をロボット流通拠点へ転換する試みは、メーカーのチャネル戦略とロボティクス普及の接点を示す事例となっており、今後の市場動向と販売ターゲットの明確化が注目される。
