Intel、Nvidia の PC 市場進出に警戒感示も RTX Spark の市場貢献を評価
インテルは、NVIDIA が PC 市場に RTX Spark シリーズの SoC で参入したことに警戒感を示しています。Computex 2026 において、インテルのクライアント計算部門シニアディレクターであるニシュ・ニーラロジャナン氏は、NVIDIA の製品が市場にとって素晴らしいものであると認めつつも、競合への対応には「健康的なパラノイア(過剰なまでの警戒心)」が必要だと語りました。インテルが最も懸念しているのは、ARM 系 CPU が持つ Windows 互換性、DRM の問題、およびレガシーソフトウェアとの後方互換性の欠如です。これらの課題により、インテルは自社の x86 アーキテクチャと組み合わせた CPU・GPU 構成が、ゲーミングや AI 推論ワークロードにおいてクライアントにとって最適な選択肢であると確信しています。 実際、Qualcomm の Snapdragon X シリーズが市場で勢いを失っているのに対し、NVIDIA は Adobe が Photoshop や Premiere Pro のネイティブ ARM 版を開発するなど、ソフトウェアエコシステムの構築で先行する姿勢を見せています。しかし、インテルは NVIDIA との直接的な競争に加え、データセンター分野での協力関係も維持する方針です。Xeon 6+ の発表でも示されたように、両社は長期的なロードマップで部分的な競合がある一方で、提携を継続していきます。ニーラロジャナン氏は、市場に選択肢が増えることは業界全体にとって良いことだと述べています。 価格面でもインテルは警戒しています。NVIDIA は RTX Spark の価格を公開していませんが、メモリ単価の上昇により高容量構成では数千ドルになる可能性があります。これに対し、インテルは Wildcat Lake として最低 8GB のシングルチャンネルメモリを搭載した低価格帯の選択肢を提供する予定で、予算層への対応も考えています。RTX Spark 搭載 PC は今年秋の登場を予定しており、今後の Intel パンサーレイク、AMD の Gorgon や Strix Point、そして Qualcomm の Snapdragon X2 との性能比較が注目されます。
