SpaceX、史上最大 IPO 計画を S-1 提出で明かす
SpaceX は 2026 年 5 月 20 日、史上最大規模となる株式公開(IPO)に向けた書類を提出しました。同社の事業基盤であるスーパースターシップやスターリンク、そして膨大な AI 投資を推進するための資金調達を目的としており、期待される調達額は約 750 億ドルに達する見込みです。Elon Musk CEO は、同社が現在も巨額の損失を計上している状況ですが、火星に百万人の居住者を持つ永久コロニーを築くことを条件に報酬を受け取る独自の株式計画を発表しました。主要なタイムラインとして、2026 年後半にスターシップによる初の軌道への貨物配送と、次世代衛星「V3」の展開が予定されています。V3 衛星は 1 基あたり 1 テラビットのデータ転送能力を持ち、スターシップ 1 機で 60 基を打ち上げることができます。2026 年 10 月末までには、AI コーディング企業 Cursor 社を 600 億ドルで買収するか、または約 100 億ドルの違約金を支払うかの判断を迫られます。通信面では、2027 年にスマートフォン向け通信衛星「V2」の打ち上げを目指すとともに、同年 11 月末までに EchoStar 社との無線周波数使用権に関する提携契約を完了させる計画です。また、X や xAI 事業の借入金を返済するためのブリッジローン 200 億ドルは 2027 年 9 月に返済期限が到来し、最長で 2028 年 3 月まで猶予されます。さらに野心的な目標として、2028 年以降に太陽光発電による軌道データセンターの運用も構想されています。これらはすべて、スターシップの完全な再利用実現に依存しており、実現可能性への懸念も示されています。莫大な政府契約に依存する現状や、ムスク氏が独占的な経営権を掌握する仕組みについても投資家に対して警告されており、同社の未来は火星コロニーの達成といった極めて高難度な条件に左右されることになります。
