ジェンソン・フア氏、「ソフトウェア企業にとって今が絶好の機会」と語る
NVIDIA のジェンセン・ファン最高経営責任者(CEO)は、台湾で開催された技術カンファレンス「Computex」での基調講演において、現在のソフトウェア業界が極めて素晴らしい時期であると強調しました。彼は、AI によってソフトウェア企業が存亡の危機に直面するという「SaaS アポカリプス」への懸念を払拭し、その見解の背景となる理由を説明しました。ファン氏は、生成 AI に続いて登場した自律型 AI エージェントの進展が、ツール利用の分野で主要なブレイクスルーをもたらしていると指摘しました。彼によると、人々の間には「AI が登場すればソフトウェア企業は倒産する」という声も聞かれますが、実際にはその逆が起きると断言しています。自律型 AI とは、人間の介入を最小限にしてタスクを遂行できる AI システムのことです。ファン氏は、今後多くの AI エージェントが業務を担うようになることで、それらが使用するツールの数が過去にないほど増加すると予測しました。つまり、AI エージェントが効果的に機能させるためには、ソフトウェアがエージェント自身が利用しやすい形で提供される必要があります。このため、ソフトウェア企業が活躍できる素晴らしいチャンスが訪れているのです。この楽観的な見解は、Salesforce や Workday などの企業が直面すると考えられている AI によるビジネスモデルへの脅威に対する、強い反論となっています。実際、AI ツールが既存のビジネスを置き換える可能性があるという不安から、Atlassian、Salesforce、SAP などの大手ソフトウェア企業の株価は今年に入ってから 20% 以上下落しています。ファン氏は以前、Cisco のイベントでも同様の見解を示しており、AI がソフトウェア企業を不要にするという考えは論理的でないと述べています。また、Anthropic のダリオ・アモデイ氏や OpenAI のサム・アルトマン氏など、他の AI リーダーたちも、ソフトウェア企業は適応が必要ではあるものの、すぐに不要になることはないという見解を共有しています。
